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【中華レンズ】TTartisan 25mmf2(Xマウント)レビュー

コスパ最強中華レンズ【TTartisan 25mmf2(Xマウント)】レビュー

【こちらの記事はアフィリエイト広告を含みます】

カメラのレンズってどれも高価なイメージで、購入にはそれなりのハードルが立ちはだかります。

そんな概念を打ち破って、我々庶民カメラマンの懐に優しく、レンズの質も悪くないレンズメーカーがあるのをご存知でしょうか。

それが「TTartisan(銘匠光学)」
レンズは質感も良く、写りも現代的なシャープさからオールドレンズを思わせるゆるい描写も見せてくれ、何もよりもコスパ最強と思わせる価格でも注目される、中華レンズメーカーです。

今回はその中でもちょうど良い画角で、ボケ味も十分なTTartisan 25mmf2(Xマウント)をご紹介したいと思います。

正直、中華製レンズと聞いて、「どうなの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
実際に購入し、使用してみましたので参考にしてみてください。

それでは「TTartisan 25mmf2(Xマウント)」にフォーカス!

目次

TTartisan 25mmf2(Xマウント)とはどんなレンズ?

TTartisan 25mmf2はこんなレンズ

筆者的結論、「レンズの質感・見た目も良く、映りは逆行フレアが楽しい。コスパ最強のマニュアルレンズ」です。

「撮影を楽しませてくれる現代版オールドレンズ」とでも表現したい、マニュアルフォーカスで所有欲を満たしてくれるレンズをお探しの方にオススメの一本として紹介したいと思います。

その理由をこれから深堀りしてみましょう。

TTArtisan 25mm f2:レンズの仕様

このレンズの仕様は以下のようになります。

  • 焦点距離: 25mm (APS-Cフォーマット対応 35mm換算:38mm)
  • 最大絞り: F2
  • 最小絞り: F16
  • レンズ構成: 5群7枚
  • 絞り羽根: 7枚
  • 最短撮影距離: 0.25m (25cm)
  • フォーカス方式: マニュアルフォーカス
  • 手ブレ補正: なし 
  • フィルター径: 43mm
  • サイズ (直径 x 長さ): 約59 x 31mm
  • 質量: 約166~189g (マウントによって異なります)

TTArtisan 25mm f2 :描写的魅力

F2の明るさが生み出す、ボケ味と逆光フレアがお気に入り

まずこのレンズの特徴は開放F値が「2」と明るい単焦点レンズということ。

単焦点ならF1.8や1.4などの方がボケ味は良いかと思いましたが、F2でも充分背景のボケも得られます。
またF値が低いと被写界深度が浅くピント面がシビアになりますが、F2くらいであればピント面を掴むのにストレスがそんなに無いと感じました。

また筆者が一番お気に入りな点は、逆光時のフレアの入り方。

このレンズの場合、フレアがふわっと入る感じで何となくこれも表現の一つと思わせてくれる一枚が撮れます。
優等生な純正レンズやシャープな写りのサードパーティレンズだと、逆光時のフレアは「しっかりフレア」と言った感じで表現の妨げになる場合が多いですが、このレンズのフレアはふわっと効かせてくれ、一つのフィルター効果のように映ります。

この点、人によって賛否両論あるかと思いますが、私にとっては心に響く特徴でした。

TTartisan 25mmf2/撮影地:獨鈷山 撮影者yukichi

オールドレンズのような優しい描写!フィルムシュミレーションとの相性

F値開放で撮影すると描写がふわっと緩い感じを受けます。
それも相まって、富士フィルム謹製のフィルムシュミレーションとの相性はとても良いと感じます。

基本の「PROVIA」から定番の「ClassicNeg.」最新の「REALA ACE」まで、レンズの緩い映りも相まって思った通りのフィルム感を出してくれると思います。

TTartisan 25mmf2/撮影地:前山寺 撮影者yukichi

換算38mm相当が丁度よい

TArtisan 25mm f2は、富士フイルムXマウントのAPS-Cセンサーに装着すると、35mmフルサイズ換算で約38mm相当の画角になります。
この38mmという画角は、広角過ぎず、望遠過ぎない「標準域に近い準広角」として、非常に使い勝手の良い焦点距離です。

人間の視野に近い自然なパースペクティブで被写体を捉えることができるため、日常のスナップ撮影にも最適です。
目の前の光景を切り取るように、見たままの印象を写真に収めることができます。

また最短撮影距離が0.25mで、意外と寄れるレンズです。
カフェでのテーブルフォトや、室内でのポートレート、風景の一部を切り取るような撮影にも適しており、被写体との距離感を掴みやすいのが特徴です。

広角レンズ特有のデフォルメ感が少なく、望遠レンズのような圧縮効果もないため、どのような被写体でも自然な描写で表現できます。
この「ちょうどよさ」が、TTArtisan 25mm f2を日常使いのレンズとして選ぶ理由の一つとなっています。

TTartisan 25mmf2/撮影地:安曇野ちひろ美術館 撮影者yukichi
TTartisan 25mmf2/撮影地:安曇野ちひろ美術館 撮影者yukichi

マニュアル操作で得られる「撮る楽しさ」

TTArtisan 25mm f2は、オートフォーカス(AF)非対応のマニュアルフォーカス(MF)レンズです。

ピントリングは程よい回し心地で、ピントの山も掴みやすいと思います。
自分の手でピントリングを回し、ファインダー越しにピントの山を探す作業は、デジタルカメラの便利さに慣れてしまった現代において、写真撮影の原点に立ち返るような感覚を与えてくれます。
指先でピントの微調整を行い、狙った場所にピントを合わせる行為が、なんとも「写真を撮ってる!」という感覚を与えてくれ、とても楽しいひと時です。

また絞りリングはカチカチとクリック感があり、直感的にF値を設定できます。
これにより、絞りによるボケ味の変化や、被写界深度のコントロールを体感的に学ぶことができます。

現代の多くのレンズがAF対応である中で、MFに特化している点は、一見すると不便に思えるかもしれません。
しかし、このマニュアル操作こそが、TTArtisan 25mm f2で「撮る楽しさ」を最大限に引き出す要素となります。

TTartisan 25mmf2/撮影地:前山寺 撮影者yukichi

TTArtisan 25mm f2 :その他の魅力

TTArtisan 25mm f2は、その描写特性だけでなく、所有することや使うこと自体に喜びを感じさせる、様々な魅力を持っています。

特に、デザイン、サイズ、そして価格は、このレンズが多くの写真愛好家に選ばれる大きな理由となっています。

見た目優勝!クラシックデザインが写真体験を豊かに

TTArtisan 25mm f2は、現代の高性能レンズとは一線を画すクラシカルなデザインが特徴です。

レンズ鏡筒は金属製で、精密に加工されたローレット加工のピントリングや、クリック感のある絞りリングは、手にした時にずっしりとした上質な感触を与えます。
プラスチック製のレンズが多い中で、この価格帯でこの質感を実現している点は特筆すべき魅力です。

このようなレトロな外観は、特に富士フイルムのXシリーズカメラ(例: X-Proシリーズ、X-Tシリーズ、X-Eシリーズなど)のクラシックなボディデザインと見事に調和します。

カメラに装着した際の佇まいは美しく、まるで昔のレンジファインダーカメラを使っているかのような、懐かしくも新しい感覚を覚えます。

単に写真を撮る道具としてだけでなく、TTArtisan 25mm f2は所有すること自体が喜びとなるような、「写真体験を豊かにする」要素を持っています。

撮影時には、この美しいレンズを構えることで、より一層写真に対するモチベーションが高まります。

筆者の愛機、富士フィルムのX-T5に装着してみる。
フードを付けないで装着すると、パンケーキレンズと言うだけあって非常にコンパクト。

写真のフードは標準ではありませんのでご注意ください。フィルター径に合ったねじ込み式のフードを別で購入しています。
フードを付けると更に完成された感が出ます。


手のひらサイズ!コンパクトさが生み出す撮影の自由

TTArtisan 25mm f2は、その驚くべきコンパクトさも大きな魅力です。

多くの単焦点レンズと比較しても非常に小さく、レンズフードを取り外せば、まさに「パンケーキレンズ」と呼べるような薄型設計です。
筐体は金属製で大きさに反してしっかりとした重みを感じ、見た目のチープさは無いと言っていいでしょう。
この手のひらに収まるサイズ感は、撮影の自由度を格段に高めます。

例えば、カメラバッグの中で場所を取らないため、気軽に持ち運ぶことができます。
日常的にカメラを持ち歩きたい方や、旅行先で荷物を最小限に抑えたい方にとって、このコンパクトさは非常に有利です。
また、カメラに装着したままでもかさばりにくいため、スナップ撮影などで周囲に威圧感を与えることなく、自然な雰囲気でシャッターを切ることが可能です。

このTTArtisan 25mm F2のコンパクトさは、カメラをより身近な存在にし、シャッターチャンスを逃さないための機動力を与えてくれます。

驚きのコスパ!1万円以下で手に入る単焦点レンズの衝撃

TTArtisan 25mm f2の最大の衝撃は、何と言ってもその圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

新品で1万円を切る価格帯でありながら、前述の金属製鏡筒による上質な質感、F2の明るさ、そして個性的な描写力を提供するこのレンズは、まさに価格破壊と呼べる存在です。

通常、このレベルの質感と明るさを持つ単焦点レンズは数万円以上することが一般的です。
しかし、TTArtisan 25mm f2は、ごく限られた予算で高性能な単焦点レンズを手に入れたいという写真愛好家の夢を叶えます。

特に、初めて単焦点レンズを試してみたい方や、マニュアルフォーカスレンズの世界に足を踏み入れたいと考えている方にとって、このTTArtisan 25mm f2は、非常に低リスクで高品質な体験を提供します。

この驚きのコスパは、TTArtisan 25mm f2を「買って損はないレンズ」として強く推薦する理由の一つです。


TTArtisan 25mm f2 の「ここが気になる」ポイント

ここまでこのレンズのメリット部分を中心にご紹介してきましたが、やはり万能とは言い難いレンズでもあります。

気になるポイントも把握してなお、手にしてみたい方には全力でオススメしたいと思いますので、私が思いつく範囲で注意点もご説明させていただきます。

ぱっと見分かる周辺減光

TTArtisan 25mm f2の描写特性の一つとして、周辺減光が比較的顕著に現れる点が挙げられます。

特に開放F値のF2で使用した場合、画像の四隅が暗くなる現象が「ぱっと見で分かる」ほど明確に現れることがあります。この周辺減光は、レンズの口径や設計に起因するもので、中央部に比べてレンズ周辺部を通る光量が少なくなるために発生します。

多くの現代的なレンズでは、周辺減光はデジタル補正によってかなり目立たなくされる傾向にありますが、TTArtisan 25mm f2は電子接点を持たないマニュアルレンズであるため、カメラ側での自動補正が働きません。
そのため、撮影した画像に周辺減光がそのまま現れることになります。

この周辺減光は、写真に独特の雰囲気や、主題を中央に引き寄せる効果をもたらす「味」として歓迎する写真家も多くいます。
特に、オールドレンズのようなクラシックな表現や、被写体を際立たせるための演出として意図的に利用されることもあります。
しかし、均一な明るさの写真を求める場合や、風景写真のように画面全体をシャープかつ均質に描写したい場合には、この周辺減光が気になるポイントとなる可能性があります。

撮影後に画像編集ソフトで周辺減光を補正することは可能ですが、完璧とまではいかず手間でもあります。
TTArtisan 25mm f2を使用する際には、この周辺減光をレンズの個性として受け入れるか、あるいはそれを活かした表現方法を模索することが、このレンズを最大限に楽しむための鍵となるでしょう。

電子接点無しでメタデータ記録には注意

先ほども申し上げた通り、このレンズは電子接点がありません。

その結果、撮影時のF値、画角、レンズ名などのメタデータがデータとして残りません。
よって、撮影後に撮影時の設定を見返す場合は、自身で記録しておくしかありませんので、注意しましょう。

TTArtisan 25mm f2 はこんな人におすすめ!

「初めての単焦点レンズ」を探している方

単焦点レンズの世界に足を踏み入れたいけれど、高価なレンズに手を出すのはためらわれるという方にとって、TTArtisan 25mm f2はまさに理想的な一本となりうるでしょう。

1万円以下という驚きの価格で、F2の明るい単焦点レンズが手に入ります。
安価に新しい領域のレンズを試せると思えば、選択肢としておおいに有りかと思います。

ズームレンズとは異なり、画角が固定されている単焦点レンズは、構図を考える力を養うのに最適です。
限られた画角の中でいかに魅力的な写真を撮るか、というクリエイティブな挑戦が、あなたの写真スキルを確実に向上させてくれるでしょう。

TTArtisan 25mm f2は、単焦点レンズの奥深さや魅力を知るための、素晴らしい入門レンズとなります。

「初めてのマニュアルレンズ」を探している方

現代のカメラとレンズはオートフォーカスが主流ですが、TTArtisan 25mm f2はマニュアルフォーカス(MF)専用レンズです。

これにより、ピント合わせの操作を全て自分の手で行う必要があります。
この「手動」のプロセスこそが、写真の楽しさを再発見させてくれます。

じっくりと被写体と向き合い、ピントリングを回してピントの山を探し、絞りリングでボケ味を調整する。
この一連の作業は、デジタル任せの撮影では得られない、撮影者自身の介入と表現の喜びを提供します。

TTArtisan 25mm f2は、マニュアル操作を通じて、写真撮影の奥深さを体験したいと考える方に最適です。

「コンパクトで持ち運びやすいレンズ」を求める方

TTArtisan 25mm f2は、その驚くべきコンパクトさも大きな魅力です。

多くの単焦点レンズと比較しても非常に小さく、レンズフードを取り外せば、まさに「パンケーキレンズ」と呼べるような薄型設計です。
この手のひらに収まるサイズ感は、撮影の自由度を格段に高めます。

例えば、カメラバッグの中で場所を取らないため、気軽に持ち運ぶことができます。
日常のスナップ撮影はもちろん、旅行や散歩の際にも、カメラバッグの中で場所を取らず、常に持ち歩けるサイズ感は、シャッターチャンスを逃さない機動性をもたらします。

大きなレンズは敬遠しがちでも、このTTArtisan 25mm f2なら、カメラをより身近な存在として、いつでもどこへでも連れて行けるでしょう。

カメラの見た目優先なカメラマンさん

カメラ全体のルックスやスタイルにもこだわりたいと考える方にとって、TTArtisan 25mm F2はまさに「見た目優勝」のレンズです。

高品質な金属製鏡筒とクラシックなデザインは、特に富士フイルムXマウントのレトロなボディデザインと完璧にマッチします。
このTTArtisan 25mm f2を装着することで、カメラは単なる撮影機材以上の、所有する喜びを感じさせる美しい道具へと変わります。

写真の描写だけでなく、カメラを構えること自体が楽しくなるような、スタイル重視のカメラマンさんにも強くおすすめしたい一本です。


まとめ

TTartisan 25mm f2(Xマウント)は、圧倒的なコストパフォーマンスと個性的な描写が魅力のレンズです。

約38mm相当という「ちょうどよい」画角は、日常使いに最適で、コンパクトな手のひらサイズとクラシックなデザインは、カメラに装着した際の見た目を豊かにし、撮影の自由度を高めてくれます。

描写には周辺減光などちょっとクセがあり、許容できるかがカギとなりますが、安価に試せる単焦点レンズとして手にとってみてもらいたいと思います。
想像より意外と満足できるレンズだと思いますので、ぜひ試してみてもらいたいと思います。

最後にちょこっと作例を掲載いたします。

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この記事を書いた人

カメラを愛するオジサン
素人ならではの視点で、カメラや関連機材・ガジェットにフォーカスしていきます。

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