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【パパ・ママ必見】運動会大作戦!失敗しない運動会撮影徹底解説

年に一度のビッグイベント、【運動会】!
子供たちの成長を感じられる、最高のシャッターチャンスの宝庫です。

でも、いざ撮影しようとすると、意外と難しい…と感じているパパ・ママは多いのではないでしょうか?
カメラはどんなカメラがいいのか。スマホじゃだめなの?など機材に関しての悩みから、いざカメラを手にしても設定や撮影方法に戸惑う方もいらっしゃるかと思います。

本記事では完璧とまではいかずとも、失敗しない思い出に残る運動会撮影を目指して、事前準備から必要なカメラ機材や設定、本番当日の撮影に関する事まで、我が家の運動会大作戦の様子も取り入れながら解説したいと思います。
運動会撮影に不安を抱くパパ・ママさんたちに少しでも参考にして頂ければ幸いです。

それでは「運動会撮影」にフォーカス!

目次

撮影成功の秘訣は情報収集にあり!運動会情報編

運動会当日に慌てないためには、事前の準備が何よりも大切です。
「撮影は当日の腕次第!」と思っている方もいるかもしれませんが、実は準備段階で勝負の半分以上は決まっていると言っても過言ではありません。
しっかり準備をしておけば、心にも余裕が生まれ、落ち着いて撮影に臨めます。

まず我が家でも真っ先にチェックするのが園や学校からの運動会に関するお知らせ。
それぞれの園や学校によって内容は様々でしょうが、前日の場所取りルールから当日の入場可能時間、駐車場の関係など基本的な注意事項などは言うに及ばず、プログラム表や競技によっては徒競走の順番やダンスのおおまかな位置なども知らせてくれる場合もあります。
これら園や学校からのお知らせが、運動会撮影の作戦立案に際して貴重な情報源となります。

競技プログラムを確認しよう

まずは運動会当日のプログラムを確認しましょう。

言うまでもないかも知れませんが、子供がでる種目は何番目なのか把握しておくことは撮影に際して基本事項です。
いきなり最初に出番となる場合もありますし、兄弟姉妹がいるご家庭は全員を撮影をすると思えば、なおさら順番の把握は必須です。
プログラムを把握していれば、次にとるべき行動が明確になりますし、撮影計画も立てやすくなります。

子供の出演種目を細かく確認しよう

事前の情報で一番重要であるものが、子供たちが出演する種目の詳細情報です。

かけっこや短距離走であれば走る順番であったり、ダンスや組体操であればポジションがどこかなど、事細かに事前にお知らせをしてくれる学校もあります。
この情報が当日の撮影ポジションを検討する際にかなり有効となりますので、
細かい情報を必ずチェックして、子供たちの動きを把握しましょう。

また事前に会場図が手に入る場合は、それを見て、プログラムと照らし合わせながら、「この種目はこのあたりで撮ろう」「次の種目への移動はこのタイミングで」といったシミュレーションをしておくと、当日の動きがスムーズになります。撮影したい場所の候補をいくつか考えておくと良いでしょう。

主なチェックポイントは以下のようになります。

競技系種目(かけっこ・短距離走)のチェックポイント
  • スタートとゴール地点の確認
  • 自分の子供の走る順番
  • 子供が走るコース(何人で走って何コースか等)
表現系種目(ダンス・組体操など)のチェックポイント
  • 入場場所
  • 子供の演技中のポジション
  • 演技中に移動があれば移動先も把握
  • 演技の最終ポジション(決めポーズの場所)

もしこのような学校からの細かい情報が得られない場合は、できる限り子供たちに直接聞き取りをしてみましょう。
子供たちも運動会の練習はとても楽しみな授業でもあり、とても真剣に取り組んでいますので熱心に答えてくれるはずです。

これが無ければ始まらない!カメラ機材準備編

次はいよいよ運動会撮影の相棒となるカメラの準備についてです。
基本的には今ご自身の手元にあるカメラが即戦力となるかと思います。
これから新しいカメラの準備を検討しているのであれば、それぞれのカメラに特徴がありますので、メリット・デメリットを理解して、ご自身の目的や予算に合ったものを選びましょう。

運動会撮影に最適なカメラは?種類別カメラの特徴

運動会をテーマとした場合、最適なカメラはどんなカメラでしょうか。
カメラの種類別に特徴と、主に運動会撮影におけるメリット・デメリット及び選ぶ際のポイントを確認してみたいと思います。

スマートフォン:手軽さが魅力!でも弱点も理解しよう
  • メリット:なんといっても常に持ち歩いている手軽さ! 操作も簡単で、撮った写真をすぐにSNSなどで共有できるのも魅力です。
  • デメリット: 望遠(ズーム)機能が弱い機種が多いのが最大の弱点。遠くの被写体を大きく撮ろうとすると、画質が荒くなってしまいます。また、細かい設定ができなかったり、暗い場所での撮影が苦手だったりすることも。
  • どんな人・シーンに?: とにかく手軽に記録を残したい方、SNSへの即時共有を重視する方、撮影場所が比較的被写体に近い場合(応援席でのスナップなど)には便利です。
コンパクトデジタルカメラ:スマホ以上、一眼未満の選択肢
  • メリット: スマートフォンより高画質で、特に高倍率ズームレンズを搭載したモデルなら、遠くの被写体もきれいに大きく撮影できます。操作も比較的簡単な機種が多いです。
  • デメリット: 一眼カメラに比べるとセンサーサイズが小さいため、画質(特に暗い場所での描写や背景のボケ感)では劣る場合があります。レンズ交換はできません。
  • 選び方のポイント: 運動会で使うなら、光学ズームの倍率が高いモデル(光学20倍以上など)がおすすめです。
ミラーレス一眼・一眼レフ:本格的な描写力!ガチで撮るなら強力な選択肢
  • メリット: センサーサイズが大きく、圧倒的な高画質が魅力。
    レンズ交換ができるので、「望遠レンズ」を使えば遠くの子供の表情もクッキリ捉えられます。
    背景をきれいにぼかした写真も得意。
    オートフォーカス(AF)性能や連写速度が速い機種が多く、動きの速い被写体の撮影に適しています。
    設定の自由度も高いです。
    写真(静止画)に加えて動画性能も高い機種が増えており、一台でどちらもこなせる。
  • デメリット: 本体やレンズが高価で予算的ネックが大きい。
    サイズも大きく重くなりがち。ある程度操作にも慣れが必要となります。
    動画の場合はシャッタースピード固定のため、NDフィルターやガンマイクなど周辺機器も必要となる。
  • 選び方のポイント: 子供の動きを確実に捉えるためには、「AF(オートフォーカス)性能」が良いこと、決定的瞬間を逃さないために「連写速度」が速いことが重要です。
    またレンズ交換できるメリットを活かして、「高倍率ズームレンズ」や「望遠レンズ」の準備を検討してみる事をおすすめします。
ビデオカメラ:動画メインならやっぱりコレ!手ブレ補正も強力
  • メリット: 長時間安定して動画を撮影することに特化しています。強力な手ブレ補正機能や、スムーズなズーム操作はビデオカメラならでは。
  • デメリット: 写真(静止画)の画質は、同価格帯の一眼カメラに劣る場合があります。
  • 選び方のポイント: より高画質な映像を残したいなら4K対応モデルがおすすめ。ズーム倍率や本体の重さもチェックしましょう。

このようにカメラにも種類によって一長一短があり、更に運動会というシーンにおいて重要視すべき点もあります。
また予算的な事もあるので、なかなかこのカメラという事は難しく、無理に運動会だけのために高価なカメラを買う必要は無いと言うのが私的結論です。

ちなみに筆者が所有しているのは「ミラーレス一眼カメラ」です。
私が一眼カメラを購入に踏み切った理由・・・

それは無金利ローン36回払いが可能だったから!(これ本当に)…もあるのですが…

何より子供の貴重な成長記録を「日常においても」写真や動画で残したかったからです。
スマホやコンデジに関しても写真を見ただけでは一眼カメラと遜色ない画が出てくる時代です。
しかしながら、一眼カメラだからこそ捉えることができるシーンもあって、こと運動会に関しても高速連写や爆速オートフォーカスなどの機能的側面や、望遠レンズへの交換など機材的な面でも圧倒的に有利な部分があります。
何より運動会に限らず普段のお出かけや日常での子供の様子なども一眼カメラで撮影しており、貴重な一枚を記録する事が出来ています。
このように長期的に一眼カメラを趣味や家族の記録で使いたいと思われる方には、是非購入を検討してみて頂きたいと思います。

ちなみに私は富士フィルムのミラーレスカメラである「X-T5」というAPS-Cセンサーのカメラを使用しています。

カメラのレンズをチェックしよう

筆者が一眼カメラ使いだからという訳ではないのですが、運動会撮影に関してどうしても有利に働くのがレンズの望遠性能。

広い校庭かつ限られた場所での撮影において、子供をアップで際立たせて撮影することは望遠レンズのなせる技。
カメラの特徴のでも書いたように、なるべくズーム倍率の高いものや、望遠端の焦点距離が大きい値のレンズが欲しいですね。
運動会における推奨焦点距離やレンズの性能について確認しておきましょう。

レンズを選ぶ際のチェックポイント

焦点距離の目安

フルサイズセンサーカメラ
・焦点距離200mm〜400mm

APS-Cセンサーカメラ
・焦点距離150mm〜300mm程度(35mm判換算で約225mm〜450mm相当)

明るさ(F値)の目安

F値はレンズの明るさを示す数値で、低い数値ほど明るいレンズとなります。
高倍率ズームや望遠レンズは一般的には開放F値がF4〜6.3など暗めのレンズが多いですが、中には広角端から望遠端まで開放F値が明るいF2.8通しのレンズもあります。

※運動会撮影においては屋外の明るい日中であるため、暗めのレンズでも充分撮影が可能です。


◎明るいレンズのメリット
 ・望遠側まで明るさを確保できるため、シャッタースピードを早くしてブレが少ない写真が撮れる。
 ・背景をよりボカシて被写体を際立たせる事ができる。

◎明るいレンズのデメリット
 ・めちゃくちゃ高価。
 ・大きく重たいレンズになる傾向にある。

F値に関する説明は以下の記事でご確認を。

おすすめのレンズタイプ

高倍率ズームレンズ(焦点距離18mm-300mm等)

1本で広い範囲の焦点距離をカバーできるので便利。
競技中の子供を望遠で撮影し、休憩時間やお昼で近くに子供がいる場合も広角端で撮影可能な万能レンズ
屋外でレンズ交換するリスクも無く、1本を装着したまま幅広い表現が可能。
デメリットとしては暗めのF値であったり、画質面では単焦点レンズや限定的なズーム域のレンズに劣る場合も。

望遠ズームレンズ(焦点距離70mm-200mm/70mm-300mm/100mm-400mm 等)

望遠域に特化したズームレンズ。画質と利便性のバランスが良い。
望遠域なので近くの子供を撮影する場合は、広角端にしながら自分の立ち位置を調整するなどが必要。

単焦点望遠レンズ

ズームはできないが一般的に画質が良く、明るいレンズが多い。
撮りたい焦点距離が決まっている場合に。


この中で筆者がおすすめしたいのは高倍率ズームレンズです。
広角から望遠まで1本で事足りる万能レンズは、運動会でのあらゆるシーンに対応でき、失敗を可能な限り減らしてくれると思います。

TAMRON「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)」+ FUJIFILM X-T5

私が使用している高倍率ズームレンズはTAMRONの「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)」の富士フィルムXマウント用です。
気になる方はレビュー記事もアップしていますので、こちらをご確認ください。

最近は高倍率ズームレンズの新作も発表されており、注目度もアップしています。
特にSIGMAの「CONTEMPORARY16-300mm F3.5-6.7DC OS」などは広角側が16mmからと倍率も更に更新したスペックで気になります。
TAMRONの上記同レンズもニコンZマウント用、キャノンRF用も登場する予定との事で幅広いメーカーに対応するレンズになる予定です。

とりあえず自分のカメラで望遠域をどの程度まで撮影できるか、事前に確認しておけばどこで撮影したら良いかといった判断材料にもなります。

標準ズームレンズの活用法

カメラを購入した際などに一緒に付いてくるキットレンズと呼ばれるレンズは、主に標準域と呼ばれる焦点距離(18mm-55mm等)のものが多いです。
正直運動会撮影において標準ズームレンズは子供をアップに捉えるには使いづらいです。
しかし全く役に立たない訳ではなく、以下のようなシーンで活用してみましょう。

望遠ズームレンズと合わせて運用

広角側を補えない望遠ズームをお持ちであれば、お弁当タイムなど子供が近くにいるシーンで活躍します。
レンズ交換の手間がありますが、撮れるシーンが増えます。

応援席での仲間とのシーンに

自身の子供だけでなく、周りの仲間とのシーンも貴重な思い出の一つ。子供は意外と周りの様子を後で見たがります。運動会全体の様子を広く撮影する場合にも役立ちます。

後でトリミングするという手段

今のカメラは高画素なものが多くなっています。どうしても標準ズームしかない場合はとりあえず子供を中心に撮影し、後で編集ソフトなどでトリミングしてみるのも一つの手法かと思います。
私自身もトリミングについては立派な表現手法の一つだと思っていますので、実際に運用しています。

カメラ周辺機器の準備を忘れずに

【重要】SDカードの準備

SDカードに限りませんが、カメラの記録媒体。これがなければ撮影したデータが記録できません!
当日SDカードを忘れた!などといった事が無いように、前日に必ずチェックしましょう。

またSDカードはデータ記録不良を防ぐ意味でも、事前にフォーマットをする事をおすすめします。
※その際はそれまで記録されているデータはフォーマット前に必ずバックアップを取っておきましょう。

またフォーマットする理由として記録容量を稼ぐ意味と、大量の撮影データを撮影後に管理する際にも運動会のみのデータとして確認でき分かりやすいのも理由の一つ。

【重要】カメラの充電を忘れずに

これも基本事項ながら重要ポイント。
充電が中途半端だったりすると途中で撮影ができなくなり悲惨な状況になります。

予備バッテリーもあれば尚良し。
今のカメラはUSB-Cポートからの給電も可能なため、モバイルバッテリーを持参するのも有効です。

三脚は状況に応じて

あれば便利な三脚は状況によって運用しましょう。
子供がダンスなどで最初の位置から動いて撮影場所も移動しなければならないシーンなどでは運用しづらいです。
また園や学校によっては三脚使用エリアが限られていたり、使用禁止な場合もあります。
この辺は事前のお知らせをよくチェックして運用しましょう。

以上、運動会撮影において必要な主なカメラ機材を見てきましたが、カメラ本体から周辺機器まで前日には必ず揃っているかチェックして忘れる事が無いように気をつけましょう。

失敗しない撮影のために!カメラの設定編

スマホやコンデジ・ビデオカメラなどは、電源を入れればほぼそのままきれいな撮影が可能かと思います。
しかし一眼カメラや一部高級コンデジ等に関しては、カメラの機能をある程度コントロールする必要があります。

次では主に一眼カメラを主体とした設定ですが、失敗写真を減らすための必要最低限のカメラ設定を解説いたします。

カメラの撮影モードについて

カメラには撮影モードというものがあります。これを「運動会撮影=動きが早いものを撮る事」に適した以下のモードに設定する事をオススメします。

S(Tv)シャッタースピード優先モード

撮影者がシャッタースピードを調整し、F値やISO感度はカメラが自動で設定してくれるモード。
カメラメーカーによりSモードやTvモードと呼ばれる事があります。
シャッタースピードを意図的に変更できるため、競技によって早めのシャッタースピードにしたりしてブレない撮影が可能となります。
運動会撮影に関しては、まずシャッタースピードを確保してブレない撮影を意識しましょう。
まずはこの設定で撮影する事をオススメします。

シャッタースピードに関するまとめ記事はこちら

シーン別カメラのシャッタースピード

かけっこ・徒競走(通常シーン)

1/500秒〜1/2000秒
速い動きを確実に止めたい場合。特にゴールテープを切る瞬間などは高速シャッターがおすすめです。

かけっこ・徒競走(流し撮り)

1/30秒~1/125秒
背景を流して疾走感を表現したい場合。カメラを被写体の動きに合わせて振る技術が必要です。
慣れないうちは少し速めの設定から試してみましょう。

ダンス・表現運動

1/250秒~1/800秒
動きのキレや表情を捉えたい場合。グループ全体の動きを撮るか、個人のアップを撮るかでも調整しましょう。

玉入れ・綱引き

1/250秒~1/1000秒
玉の動きや、綱を引き合うダイナミックな瞬間を捉えましょう。子どもたちの表情も豊かに出るシーンです。

組体操・騎馬戦

1/250秒~1/1000秒(技が決まる瞬間)
1/125秒~1/500秒(全体の動き)
技が決まる瞬間は速めのシャッターで。全体の構成美を捉える場合は、少し遅めでも大丈夫ですが、手ブレには注意しましょう。

子供の動きをブレずに撮影できるシャッタースピードの範囲は、概ね1/500秒~1/1000秒と言われています。
筆者も実際の運動会撮影においては、シャッタースピード優先モードにした上で、ほぼ間違いない1/1000秒で撮影しています。
天気にもよりますが、あまり早すぎるシャッタースピードにすると、ISO感度が上がり過ぎて画質に影響してきます。
状況によって1/500~1/1000秒で調整していく感じで大丈夫かと思います。

プログラムオート

露出補正以外はすべてカメラがオートで設定してくれるモードとなります。
カメラ初心者で設定に自信がない方は、

AF(オートフォーカス)モード設定について

シャッタースピードでブレを防いだら、次は「ピント」です。
せっかくブレずに撮れても、ピントが合っていなければ意味がありません。
動き回る子供に正確にピントを合わせ続けるためのAF(オートフォーカス)設定を見ていきましょう。

動く被写体にはコレ!コンティニュアスAF(AF-C / AI Servo)一択!

カメラのAFモードにはいくつか種類がありますが、運動会のように動いている被写体を撮る場合は、「コンティニュアスAF(AF-C)」(キヤノンでは「AIサーボ」)を選びます。

コンティニュアスAFとは?
シャッターボタンを半押ししている間、カメラが被写体の動きに合わせてピントを合わせ続けてくれるモードです。

シングルAF(AF-S / One-Shot AF)との違い
こちらは、シャッターボタンを半押しすると、一度ピントが合ったらずっとその位置で固定されるモード。止まっているものを撮るのには向いていますが、動いている子供を撮ると、ピントがずれてしまいます。

運動会では必ず「コンティニュアスAF / AIサーボ」に設定しましょう!

AFエリア(フォーカスエリア)の選び方:どこでピントを合わせる?

AFモードを決めたら、次は「AFエリア(フォーカスエリア)」、つまり「画面のどこを使ってピントを合わせるか」を設定します。これもカメラによって様々な種類があります。

ワイド / ゾーンAF

画面全体の広い範囲や、特定のゾーン(領域)を使ってピントを合わせます。被写体が画面内のどこにいても捉えやすいので、初心者の方におすすめです。カメラ任せになる部分もありますが、まずはこれで試してみましょう。

中央1点 / スポットAF

画面中央の小さな一点(または更に小さいスポット)だけでピントを合わせます。ピンポイントで狙った場所に正確にピントを合わせたい場合に有効ですが、動く被写体をその点で追い続けるのは難易度が高めです。

トラッキングAF / ロックオンAF

最初に狙った被写体をカメラが認識し、画面内で動き回っても自動で追いかけてピントを合わせ続けてくれる便利な機能です。
搭載されているカメラなら、ぜひ活用したい機能です。(機種によって性能差はあります)

まずは「ワイド/ゾーンAF」や「トラッキングAF」を試してみるのが良いでしょう。

手ぶれ補正機能はフル活用

焦点距離が望遠側になればなる程、少しの動きでも手ブレとしてピントがずれてしまいます。
こんなときに絶大な威力を発揮するのが手ブレ補正機能です。
手ぶれ補正機能はカメラ本体に搭載されているものと、レンズにも搭載されているものもあります。
搭載されているカメラ・レンズを使用している場合は、忘れずに手ぶれ補正をONしておきましょう。

いよいよ本番!当日撮影編

これまでの事前準備を万端にして、いよいよ運動会当日の撮影についてです。

当日は準備した機材を持って、把握したプログラムや自分の子供が出る種目に沿って移動し、カメラ設定を再確認していざ撮影!
こうしてみるとほぼ事前準備の内容で、当日は撮影メインとなります。
このように冒頭でも申し上げた「事前準備が半分以上」ということが理解して頂けたかと思います。
それはさておき

最後に「当日撮影編」として、主に実際の撮影についてポイントをチェックしてみましょう。

かけっこ・徒競走の撮影

待ったなしのかけっこ・徒競走。
競技の中で一番盛り上がる一方、撮影者にとっては一番うまく撮影できるか心配な種目の筆頭かと思います。

【かけっこ・徒競走】撮影ポジション

かけっこ・徒競走の撮影場所をどこにするか問題。
トラックでのポジションは大きく分けて、「スタート地点側」「コーナー付近」「ゴール付近」の3箇所が考えられるかと思います。
また幼稚園や小学校低学年ではカーブがない直線コースを走る場合もあります。
このポジション選択は自分がどのようなシーンを撮影したいかで事前に決めておくと良いかと思います。
ポジションと撮影方向を示した図を貼っておくので参考にしてみてください。

トラック半周コース編
直線コース編

【かけっこ・徒競走】撮影のポイント

ポジションを決めて確保したら、いよいよ撮影本番です。
撮影に際するポイントを上げてみましたので、参考にしてみてください。

自分の子供の順番を間違えない

基本的な事ですが、自分の子供の出番。
意外と競技が始まったらよく見ていないと見失います。
幼稚園などは順番に子供の名前をコールしてくれたりしますが、小学校はコールされるとしても低学年まで。
高学年は前の組が終わったら次々とスタートしてきますので、基本的なところですがしっかりおさえておく事をお忘れなく。

他の子供で撮影練習をする

これもよく言われる事ですが、自分の子供の出番まで他のお子さんの走っている姿で試し撮りをして見ましょう。
設定したシャッタースピードでブレないか、オートフォーカスのモードは間違えていないか、フォーカスの追従性はどうか・・・など
ここでブレたり露出がおかしいと感じたら急いで調整しましょう。
筆者も実際に試し撮りを実践していますが、これはやっておいた方がいいと思います。
設定もそうですが、カメラの操作も何故かこういう場面でもたつく事があるので、操作に慣れる意味も込めてチェックしておきましょう。

なお自分の子供が一番目に走るなどの場合は、それ以前に走る学年で試しておくと良いかと思います。
学年で一番でかつ走る順番も


注:他のお子さんの撮影となるので、撮影後のデータ処理には充分気をつけましょう!
  許可の無いSNS発信にも十分ご注意ください。

周囲のお友達も交えて撮影

自分の子供を望遠で捉えていると、走っているうちに見失う場合があります。
無理に自分の子供のみをフォーカスしようとせず、周りの子も2〜3人入れて撮影するくらいが全体的な流れも把握できますし、子供を見失うリスクも軽減できます。
自分の子供をアップで捉えたかったら、後に編集でトリミングも可能です。

ダンスや組体操の撮影

かけっこ・徒競走に比べ動きもそこまで早くなく、自分の子供も狙いやすいですが、普通に撮っていると単調な写真になりやすい種目です。
こちらも撮影のポイントを確認してみましょう。

ダンス・組体操(表現系)種目の撮影ポイント

アップだけでなく全身の撮影も

表現系の種目はアップだけだとその種目の特徴が分かりづらくなってしまいます。
表現しているシーンを全身で撮ってあげると、後で見返した際にダンスの可愛さだったり、組体操から伝わる頑張りだったりがわかりやすくなります。

決めポーズを狙おう

ダンスなどの表現系種目においては、全身撮影に加えて決めポーズの撮影を意識すると、よりその時の様子が分かりやすい写真が撮れると思います。
ダンスなどはなかなか決めポーズのタイミングが分かりづらいかと思いますので、撮影ドライブモードを「連射」に設定しておくと撮り逃しが少なくなると思います。

全体を撮影しておく

自分の子供だけでなく、周囲の子供たちも入れて撮影してみましょう。
表現系の種目では子供たちの連携などが感動を呼ぶ場面も多いと思います。
全体の動きやポーズも記録に収めておきたいところ。
組体操などは個人技もありますが、ペア技や団体での技も見どころです。
この際に自分の子供だけアップでは技の様子がわかりません。
周囲の友達とのショットも良い思い出になりますので、ぜひ撮影してあげてください。

動画での撮影もいいぞ

ダンスや組体操などは動画での記録も捨てがたいところです。
表現するという動きの記録はむしろ動画のほうが適している気がします。
もしパートナーの方がいれば自分は静止画、パートナーの方は動画など分担して撮影するのも一つの手です。
実際に我が家は私が静止画(写真)で奥さんが動画を毎回分担しています。

その他 撮影のポイント

運動会は記録を見直すとき、ご自分の子供の記録はもちろんですが、競技以外のシーンや運動会ならではの風景も収めておけば、また一段上の運動会記録になると思います。
最後にこれらのポイントをご説明させていただきます。

競技以外のシーンも撮影しよう

運動会中の子供の活躍は競技種目だけではありません。
例えば高学年になれば運動会の係などを任されている場合もあります。
かけっこ・徒競走のゴール後の走者のエスコートや、各競技前の準備、アナウンス係など、子供が活躍する場面は色々あります。
また応援合戦などで応援団として活躍する場面もあるかもしれません。
あと自分の席で応援する姿なども一つの思い出です。
このように出演種目以外のオフショット的なシーンを撮影することで、運動会全体の思い出として残すことができると思います。

会場の撮影もしてみよう

意外と撮ってあって良かったと思うものに、会場そのものというか会場を作り出している装飾や道具類。
例えば会場になびく旗だったり、競技に使う大玉や玉入れのカゴ、応援に使う太鼓やブラスバンドの楽器等々。
さらに言えば紅白の得点板や「第◯回運動会」などの大看板も思い出に残ります。

このようにいろんな視点でみると、運動会会場は子供だけでなく様々なシャッターチャンスが転がっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ちょっと長い記事になってしまいましたが、失敗しない運動会撮影を目指してという事で筆者の経験も交えて説明させて頂きました。
運動会撮影に際し私が実際に強く感じたのは、やはり事前準備がかなり重要な要素だという事です。

あと最後に一言アドバイスとして、「撮影ばかりに集中しすぎないで」と言う事を申し上げておきたいと思います。
ファインダー越しに追いかける子供ばかりではなく、たまには撮影の手を止めて直接この目で観て応援してあげる事も忘れないで頂きたいと思います。

何より心に残る運動会になるように、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

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